シールド扉の意義と必要性
主に機密性の高い電子機器を使用する場合、外部から隔離した空間を作る必要があります。なぜなら、部屋の内部機器からノイズが漏れ出てしまうと施設内部の別の機器や外部の機器に電磁障害を与えてしまい、多大な被害が出てしまう可能性があるため。被害を出さないためには外来からのノイズを遮断するとともに、部屋内部の機器や装置から発生する電磁ノイズを外へ漏らさないようにすることが重要です。リスクを回避し安全に使用できるようにするために、機密性の高い機器を設置・使用する部屋や建物では、ノイズの防護・遮断機能(シールド性能)を持った扉の設置・施工が不可欠です。これは扉に限った話だけではなく、シールドルームでは外部との接続部(窓・空調・電源など)にもシールド施工が必要となります。
当社では扉を始め、シールド性能を伴った様々な製作品を取り扱っています。
電波シールド扉
金属で覆われている部屋を作り、内外からの電磁波の流れを遮断します。
シールド性能が高ければ高いほど電波遮断率も高くなります。
シールド材としては金属パネルや金網の他、銅などの導電性の材料などを
主要に使用。
当社では研究施設の実験室向けや病院のMRI室向けの製品を提供しております。
放射線遮蔽重量扉
ガンマ線・中性子線・陽子線等の各種放射線の遮蔽に対応し、隙間からの放射線漏洩をしっかりと抑えます。
遮蔽材としてはガンマ線、ベータ線、X線において非常に効果的かつ吸収能力が高い鉛を主要に使用。
当社では病院の放射線治療室や原子力発電所向けの扉を提供しております。
磁気シールド扉
極めて強い磁場を使用する医療機器については、不要な磁気を遮断し外部から隔離する必要があります。
磁気シールドは吸収や反射ではなく、シールドしたい場所の周囲に磁性体を使用します。
磁気をあえて透過させ迂回させることで部屋を保護する仕組みとなっているのが特徴です。
シールド材としてはケイ素鋼やスチールの他、非常に高い透過率を持つニッケルを含有した鉄パーマロイ等の強磁性材料を使用します。
当社では海外向けの移動型シールドルーム等を提供しております。
よくあるご質問
お客様の方で必要な性能が検討できる場合はその仕様にて製作いたします。
要求されるシールド性能の検討が難しい場合、ヒアリングを行った後、必要な条件を元に現地調査・環境測定等を行いニーズに沿ったものを製作いたします。
シールド建具工事の他、シールド内装工事も承っています。
電波シールド用の扉になります。
シールドルームに関するご依頼については、シールド扉の他、シールドアッセンブリの製作も承っています。